*すべて、試奏していただいてからご判断いただきます。ですから大阪まで出向いていただく必要があります。
楽器だけをお送りすることはいたしておりませんのでご了承ください。また、楽器業者の方々へのお引き渡しはお断りいたしております。
*製造年代については想像はつきますがあえて書いていません。ビュッフェはシリアル番号と製造年代の正確なデータを公表してないようで、シリアル番号自体もすり切れているものもあります。それを明らかにすることは事情にお詳しい方々のお仕事です。写真にはナンバーらしきものも写っていますので、ご自身でご判断ください。
自分のミッションは目の前にある楽器たちが音楽を奏でられるようにすることだけです。
ヴォイシング中
Selmer
serial.236
全長132.5cm
総楓ボディ/洋白のキー
パッドは古いが息漏れなし
ボーカル1本付
古いケース付
高音キーはhigh ebまで
美品
すぐに使えます
価格:要相談
初期のセルマー、総メイプル!! 木目の美しい美品です。ブーツの底はセルマー独特の「バケツ方式」ブーツのクラックはシェラックで埋めてあります。high-ebキーまでですが、低音から高音まで良くなります。これでハイfも出せます。
ビュッフェに比べると低音がよくなるのが魅力です。
市販リードでも使えそうな楽器です。ペーターコーニック作のプルドン(バロックファゴット)にキーを付けたような雰囲気。
メープルボディでありながらサウンドはバソンのサウンドです。
割れ、木部の状態、キーの動き、ネジが回るかどうか、息漏れ、ジョイント、ボーカルの漏れなど
タンポ合わせ、および天然シェラックによる割れの修復。ついでに木部を軽く*特製オイルで磨きます。メープルの場合、この作業できれいな木目がでてくることもあります。ほとんどは自分の出来る範囲で再生できますが、キーのロウ付け、ハンダ付け、大規模な木部の破損など手に負えないような状況の修理は専門家に依頼します。
自分に取っては楽器との対話です。専門の修理屋さんと違うところです。
この間も特定の音や音域で不具合が見つかります。その場合は、全身全霊で楽器の音や振動を感じ、改善策を見つけます。
なかなかわからないこともありますが、時間をかけて色んなことをします。時には1、あるいは2、に戻りその場所を処置します。全ての音が大過なく演奏できるまで、この繰り返しです。
リードが合わない場合は様々なサイズのリードを試します。あらたなサイズで設計し、丸材から作ることもあります。
また、乾燥しすぎている楽器が多いので、この間に*特製オイルを内径に塗り込みます。極端に乾燥している楽器はこれで内径が膨らみ正常に戻る(音階が並ぶ)こともあります。
*ボーカルについて
オールドバソン用のボーカルはそもそも日本ではほとんど出回っていません。
ですから基本的に楽器についてきたボーカルを尊重し、試奏・調整をします。楽器との組み合わせを変えることはしません。
どこまでやり続けてもきりがないのが楽器ですが、区切りは必要なので自分なりのゴールを設定しています。
全音域、フルトーンからピアニシモまで、スタカート、レガートなどが滞りなく出来るまで、つまり楽器本来の音や性能が発揮できている。と思える迄やります。
この楽器ならオーケストラや合奏で使える。というレベルでリリースします。(奏者の力量はさておき)
<アフターケア>
ジョイントやベルに薄くぬるだけという、あつかいやすい音響改善グッズ「おとだまグリス」をすべての楽器に付けさせていただいてます。
お渡し後も、具合の悪い箇所がありましたら調整させていただきます。(お時間はいただきますが無償です)
タンポ交換など通常の修理はご自身で修理屋さんに依頼してください。